みずほグループ伝統の「人事抗争」発生中

執筆者:村山敦 2007年12月号
タグ: 日本

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は来年度にもみずほ信託銀行を一〇〇%子会社化することを企図している。 現在、持株会社であるみずほFGの傘下には、個人・中小企業を担当するみずほ銀行(BK)と大企業を担当するみずほコーポレート銀行(CB)、そしてみずほ信託があるが、FGの一〇〇%子会社でないのは信託のみ。単独で上場している信託を一〇〇%子会社化し、上場企業である持株会社の下に配置する――これは、みずほFGにとって二〇〇〇年のグループ創設以来の念願だ。 みずほFGは、三菱UFJフィナンシャル・グループを他山の石として、信託を一〇〇%子会社化するだけでなく経営方針も完全にコントロールしたい考え。三菱UFJでは一〇〇%子会社の信託銀行が持株会社と「犬猿の仲」になっているためだ。そこでがぜん重要となるのが、みずほ信託社長の役割だ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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