再びオイルマネーにすがった苦境のシティグループ

執筆者:大神田貴文 2008年1月号
エリア: 北米

アブダビ投資庁から出資を得たものの、サブプライムの濁流は衰えをみせない。次は日本市場に注目しているというが――。 市場用語に「消化難」という言葉がある。飛び込んできた大ニュースが「売り」「買い」どちらの材料か判断しかねる様子を指すものだ。アラブ首長国連邦(UAE)の政府資金を運用するアブダビ投資庁(ADIA)による米シティグループへの七十五億ドルの出資(取得後の持ち株比率は最大四・九%)が明らかになった十一月二十七日、日本の株式市場は消化難そのものだった。日経平均は終値こそ上昇したが、増資発表後に一時値下がりに振れるなど投資家の困惑ぶりが如実に表れた。

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