知れば哀しき「放送村」記者クラブの実情

2008年1月号
カテゴリ: IT・メディア

 十一月十五日、民放キー局の二〇〇七年九月中間決算が出揃った。企業のテレビCM離れは止まらず、すべての局が減益だったのだが、ベタ記事扱いでしか報じられなかった。 メディアがメディア企業であるテレビ局を取材する現場をご存知だろうか。ワイドショーまで入り乱れた二〇〇五年のライブドア騒動は例外中の例外。通常は放送業界を日常的に取材する記者クラブ「ラジオ・テレビ記者会」(通称ラテ会)が取材拠点となる。ラテ会の部屋は渋谷区にあるNHK放送センター(本社)の中、経営広報部と同じフロアにある。ライバルの民放テレビ局が記者発表するときも、なぜかここにリリースを投げ込み、記者会見を開く。 記者クラブに常駐するのは全国紙の学芸部や文化部、スポーツ紙のテレビ担当の記者たちだ。加えて会員新聞各社の政治部や経済部、社会部の記者が非常駐の登録記者になっているが、なぜかテレビ局は会員になれない。新興ネットメディアも度々入会申請を出しているものの締め出されている。 会員でなければ放送局の記者会見には原則的に出席できない。仮に出席を認められたとしても「オブザーバー」扱いで質問は許されない。非会員であるテレビ局のカメラは原則として会見に入れない。さらに、民放は、他社について報じるメディア企業であり、なにより上場企業にもかかわらず、自社の会見となると会員社のスチールカメラすら禁止することがある。

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