「鉱脈探査技術」に賭ける日本の資源戦略――ものづくりの生命線「非鉄金属」を追う 5

執筆者:船木春仁 2008年1月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 非鉄金属のシンクタンク、日本メタル経済研究所事務局長の近藤敏が雑談で、「三菱商事の前期決算は、日本が非鉄金属資源を確保するための一つの方向性を示しているように思う」といった言葉が気になった。 三菱商事の前期(二〇〇七年三月期)連結決算は売上高、経常利益、当期利益がいずれも過去最高を記録。特に当期利益四一五九億円のうち、一八六八億円(四五%)を金属関連事業が稼ぎ出しているのは驚きだ。子会社を通じて株主となっているエスコンディーダ鉱山(チリ)の運営会社ミネラ・エスコンディーダからの配当が実に二六〇億円もある。前期に比べて一九三億円も増えた。それでもミネラへの三菱商事の出資比率は七%に過ぎない。

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