上海で着々と進む「日本企業買収」の準備

2008年2月号
エリア: 中国・台湾

 中国では取引所は「交易所」である。上海證券交易所には、石油メジャーの米エクソンモービルを抜き企業時価総額で世界一のペトロチャイナや、銀行時価総額で米シティグループやバンク・オブ・アメリカを抜き世界一の中国工商銀行などの巨大国有企業が上場し、上場企業全体の発行済み株式時価総額は、北京オリンピックと前後して東京証券取引所を追い抜きニューヨークに次ぐ世界第二の規模になる勢いで急増している。 この交易所とは別に、上海聯合産権交易所がある。「産権」とは財産権のことであり、同交易所は、中国政府が認定した中国で最大規模の財産権取引所(プラットフォーム)として、企業の株式、資産、知的財産などを中心に幅広くM&A(企業の合併・買収)情報を取り扱い、相対取引を促す場となっている。 上海聯合産権交易所の唯一の海外拠点は東京にあり、開設する日本語版サイトによれば、取引項目は産権・株権、資産、融資、技術、買収である。 たとえば融資項目としての「ハルピン緑葉科技開発有限責任公司傘下の同江市天源ステビア糖工場の四〇%の持株の譲渡」は公示価格が一千万元とある。これは非上場株だから、会社が成長して上海證券交易所に上場すれば、上場益を生む可能性がある。

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