休暇中も監視されるメドベージェフの「覚醒」はいつか

執筆者:内藤泰朗 2008年4月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア

[モスクワ発]ロシアでは三月二日、プーチン大統領(五五)が後継者に指名したドミトリー・メドベージェフ第一副首相(四二)が、七〇%以上の圧倒的な得票率で新大統領に選出された。今年五月には、首相への就任を予定するプーチン氏とともにロシア史上極めて異例な「二頭体制」へと踏み出すが、実態は「プーチン氏の傀儡大統領」などとも揶揄される。決して野心をみせず、プーチン氏に忠実に仕えてきた若き新大統領には、ボスに“監視”されながら二人三脚で進む苦悩の道が待ち受けている。 新大統領の姓はロシア語の「クマ(メドベージ)」からきた。しばしばロシアの代名詞にも使われる動物だ。新大統領に選ばれたとはいっても、その「クマ」には、プーチン氏という“猛獣使い”がつく。すべてが思いどおりとはいかないだろう。現に、“調教”はすでに始まっている。 プーチン氏は、メドベージェフ氏を“後継”指名した後、同氏の次期大統領就任の暁には自ら首相に就任し、退任後も政治的な影響力を行使し続ける意向を表明。二月十四日の四時間半以上にわたるマラソン記者会見では、「首相には十分な権限があるが、権限を分けることについてはお互いに合意できる」と述べ、メドベージェフ氏と権限分割について話し合う姿勢を示した。

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