「クロネコ」を狙って爪を研ぐ世界最大の物流会社

2008年4月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 世界最大規模の国際小口貨物輸送会社である米UPSが、宅配便最大手のヤマトホールディングス(HD)の買収を検討している。「宅配便など日本特有の小口貨物のノウハウの取得に加え、伸長する中国や東南アジアなどアジア圏をカバーする子会社として活用する」(大手投資銀行幹部)のが狙いだという。 昨年八月、ヤマトHDは、「宅急便」をテコにヤマトを売上高一兆円の大手運輸会社に育て上げた故・小倉昌男氏の長男・康嗣氏が海外留学すると発表した。ヤマト内では「グループの中核であるヤマト運輸の社長まで務めさせたが、目立った成果も出せなかったこともあり締め出された」と囁かれる一方で、「経営路線をめぐって生え抜きの幹部との意見が合わなかった」とお家芸の「内紛」が表面化した結果だとの指摘もあった。こうした事情を知ってか、日本でも事業展開中のUPSはヤマトの買収を視野に入れた。

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