ライバルを絶賛して退社「プレステの顔役」の行き先

2008年4月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が静かな激震に見舞われている。きっかけは、プレイステーション(PS)事業でソフトウェア戦略を担うSCEワールドワイド・スタジオ社長のフィル・ハリソン氏の退任だ。ハリソン氏の名前は日本では馴染みがないかもしれないが、初代PSからPS3までコンテンツの充実をはかり、PS事業をソフトウェア面で支えてきたSCEの重鎮。ゲーム開発者に顔が広く、任天堂なら「マリオ」や「Wiiスポーツ」の生みの親である宮本茂専務に相当する人物だ。久多良木健氏(現SCE名誉会長)らと並ぶPSの顔役だった。 今回の退任は、欧州メディアにSCEのソフトウェア戦略を批判し任天堂の「Wii」を絶賛するハリソン氏の記事が掲載されてから数日後の出来事。ハリソン氏は家族がソファで楽しむゲームの必要性を「Wii」の発売前から訴えてきたが受け入れられず、強い不満を抱えていたという。ハリソン氏は米中堅ゲーム会社アタリの親会社インフォグラムス社長に就任。サービス開始が遅れているソニー版「セカンドライフ」の「ホーム」の開発を主導してきた人物だけに、退任の波紋はさらに広がりそうだ。

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