航空会社も二の足を踏む「茨城空港」の前途

執筆者:清水常貴 2008年4月号
タグ: 自衛隊 日本
エリア: アジア

「首都圏第三空港」だそうである。二〇〇九年度末に開港する茨城空港だ。場所は茨城県中央部に位置する小美玉市。ご存じない人も多いだろうが、霞ヶ浦の北、田んぼと雑木林が点在する中に航空自衛隊百里基地がある。戦前の旧帝国海軍百里ヶ原飛行場で、現在は首都防空を任務とする第七航空団が駐屯し、領空侵犯機に対してF-15戦闘機がスクランブル発進する。茨城空港が作られるのはこの百里基地の中。自衛隊が使っている滑走路に平行して二千七百メートルの新滑走路と誘導路、ターミナルビル、駐車場などを増設し航空自衛隊と共用することになる。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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