インド(上) 難関大学は世界一の狭き門

執筆者:ラムタヌ・マイトゥラ 2008年4月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史 金融

 近年、インド国内外でインド人プロフェッショナルの活躍が目覚ましい。なかでも、情報技術(IT)、エンジニアリング、医学、そしてビジネス・金融の四つの分野で際だった活躍を見せている。 IT分野だけでも、在米インド人起業家支援組織であるTiEの設立者で自身いくつもの企業を興しているカンワル・レキ、ベンチャー・キャピタリストのビノッド・コースラ、元インテル副社長のビノド・ダームなど、少し考えるだけでも、何人もの“ビッグネーム”が思い浮かぶ。ビジネス界にも、シティグループCEO(最高経営責任者)に上り詰めたビクラム・パンディットやペプシコCEOであるインドラ・ノーイ(女性)らがいる。 となると、インドの教育に何か特別な秘密があるのではないかと思われるのも不思議ではない。たしかに、彼らが母国で素晴らしい教育を受けたことは、その堂々たる実績が証明するところだ。 しかしその一方で、インド全体を見渡せば、人口十一億のインドで識字率は四七%に過ぎない。六億人近くの人々が読み書きできないのだ。にもかかわらず、なぜ一部のインド人は、先進国のトップエリートと肩を並べて仕事をすることができるのか。この問いに対する答えは単純明快なものではない。それを理解するには、インドの複雑な歴史から振り返る必要がある。

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