なかなか減らない待機児童 いまこそ抜本的解決策を

執筆者:渥美由喜 2008年5月号
カテゴリ: 政治
エリア: アジア

 春には、別れと出会いがあり、悲喜こもごもだ。筆者のように乳幼児を保育所に預けている親にとっては、パパ友、ママ友との別れと出会いがある。 新米の親として不安だらけの中、親しくなった親御さんと別れの挨拶をする。戦友との別離に似た、惜別の情が胸をよぎる。一方で、他家の子どもたちがすくすくと成長して立派に巣立っていく姿を見るのは、何とも感慨深く、ジーンとくる。 特に首都圏の認可外保育所では、毎年四月前後に子どもの顔ぶれが大きく入れ替わる。認可保育所へと移っていく子どももいれば、家庭保育から入ってくる子どももいるからだ。中には、総入れ替えに近いところも少なくないようだ。小中学校では入学・卒業を迎える学年以外、入れ替わりはほとんどないのに、なぜ保育所にだけ、こうした現象が毎年生じているのだろうか。

カテゴリ: 政治
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