ボーイングの「燃費の切札」燃料高騰に間に合わず

執筆者: 2008年6月号
タグ: 自衛隊 日本

 ジェット燃料の価格が未曾有の高水準を更新するなかで、世界の航空会社が期待を寄せていたボーイング787。従来機に比べ燃費が二割以上良く、さらには航続距離も長いことから「燃料費削減の切札」として各社とも受領の時期を心待ちにしていた。しかし、部品供給の遅れなどが重なり、納入は三度も延期に。最初の納入先に予定された全日空はこの五月に一号機を受け取るはずが、一年半以上も待たされることになった。北京五輪に向けての就航を検討するなど、今年度スタートした中期経営計画の柱の一つに据えていたため、ボーイングへの失望感は強い。

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