経済産業省から「一〇%以上の株買い増しを認めない」と却下された英ファンド、ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)の攻勢は、六月末のJパワー(電源開発)の株主総会に舞台を移す。 株主提案権を使ってJパワーに揺さぶりをかけることを選んだようだ。「TCIにとって株買い増しは事実上不可能。かといって、株の取得単価は一株四千六百円といわれ、四千円以下が続く最近の株価で売却すれば損失が出るため撤退もできない。ファンドの出資者の預け入れ期間は三年から五年なのに、株を取得してすでに二年目。株価を急騰させるか、配当を増やさせるしかない」(関係者)。
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