東欧から欧米へバレーボール勢力地図の塗り替わり

執筆者:生島淳 2008年6月号
カテゴリ: スポーツ 国際
エリア: ヨーロッパ

 最近、バレーボールの中継が多すぎて、どんな意味のある大会なのかさっぱり分からない! という人が多いのではないか。 五月十七日からまたまた日本で大会が行なわれるが、これは重要な大会だ。北京五輪の最終予選だからだ。 バレーボールは一八九五年にアメリカ・マサチューセッツ州ホリヨークにあるYMCA(キリスト教青年会)で考案されたスポーツだ。 日本にバレーが紹介されたのは一九〇八年のこと。他のアジアの国と同じく、YMCAの牧師によって広められたのだが、要は宣教の一部としてスポーツが用いられたのである。 日本では「バレーボール」と呼ばれているが、英語でのつづりはvolleyball 。テニスの「ボレー」と同じ意味である。 バレーがユニークなのは、アメリカで競技が考え出されたにもかかわらず、アジアと欧州、特に東欧で盛んになったことだ。 欧州でバレーが盛んに行なわれるようになったキッカケは、第一次世界大戦といわれている。鍵となったのはアメリカの参戦だ。一四年の「サラエボ事件」が契機となって大戦の火蓋が切られたが、アメリカは「モンロー主義」によって参戦せず、一七年になって大統領のウッドロー・ウィルソンが方針を転換、欧州に兵を派遣した。

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執筆者プロフィール
生島淳 1967年生れ。広告代理店勤務を経て93年よりライターとして活躍。著書に『大国アメリカはスポーツで動く』(新潮社)など。
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