マケイン起死回生の「相棒」は見つかるか

執筆者:リンダ・フェルドマン 2008年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

“弱点”を補いうるのは誰か。有力馬を絞り込んでいくと、日本ではあまり知名度の高くない二人の名前が浮上する。[ワシントン発]共和党の大統領候補ジョン・マケイン上院議員について、アメリカの有権者はいまさら多くの説明を必要としない。ベトナム戦争中に捕虜にされ、五年半の独房生活と拷問に耐えた戦歴を知らない者はいないからだ。 その後、アリゾナ州から選出されて議員になり二十五年。マケインは一匹狼として名を上げた。上院にかけられる法案に対して普段は保守派の立場から投票するにもかかわらず、世間の耳目を集める重要法案で民主党と歩調をあわせる傾向のあるマケインは、仲間の共和党員から嫌がられてきたのだ。二〇〇二年の政治資金規正法改正では民主党のファインゴールド議員と共同提案者となり、政党への寄付と政治広告に新たな規制をかけた。違法入国者の永住を認め、単純労働の外国人労働者に期間限定のビザを設けようという入国管理法案では民主党のケネディ議員と、地球温暖化ガス規制法案では当時民主党で後に無所属となったリーバーマン議員と手を組んでいる。 こうした党からの独立性は、保守票を遠ざける懸念がある一方で、十一月の大統領選本選では民主党支持者を含む中道派の票を集めるのに役立つ可能性がある。とはいえ、マケインが第四十四代大統領に選ばれるまでの道程には、いくつかの障害が立ちはだかる。ひとつは国民に評判の悪いイラク戦争を支持し続けていること。そして、アメリカ経済が危機に瀕している時だというのに、経済に強くないと公言していること。さらに、十一月四日の投票日には七十二歳と、一期目としては歴代米大統領中最高の年齢になるということだ。

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