深層レポート 日本の政治
深層レポート 日本の政治(101)

変に「怖い物なし」の福田首相を攻めあぐむ民主の焦り

2008年6月号
カテゴリ: 政治 金融
エリア: 日本

 小泉純一郎元首相や中川秀直元自民党幹事長の後押しで、急に次期首相候補の一人に数えられるようになってきたのが小池百合子元防衛相だ。マスコミへの露出も多く、勢いがあるという点では、同じく有力候補である麻生太郎前幹事長を凌ぐほどだ。だが、彼女は最近、首相候補としては致命傷になりかねないミスを犯した。 小池氏が新聞、テレビ各社の多くの政治部記者を敵に回すことになるその出来事は、四月二十二日に起きた。この日、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で小池氏は講演した。始まって五分ほどで記者団は会場から閉め出された。どうしてもメディアに知られたくない内容を話す場合、政治家が記者団を追い出すことはある。ここまでなら、よくある話ということで終わっていた。しかし、記者団が退場する直前、小池氏は、その後に記者団が怒りに震えることになる余計なひと言を発した。「今日は、たぶん赤坂の一ツ木通りで自民党と民主党の重鎮が密会していると思います。どうぞ政治部記者の方々、そちらに行かれた方がいいニュースが取れるかと……上司からは褒められるのでは、と思います」 会場のホテルから一ツ木通りは目と鼻の先の距離だ。ホテルを出ると、記者たちは一目散に直行し、政治家が立ち寄りそうな料理店に探りを入れた。だが、いくら探し回っても重鎮議員の姿は見つからない。がっかりした一部の記者が、せっかく有力情報を教えてもらったのに密会の現場を突き止められなかったことを小池氏に伝えた。すると、小池氏は平然と「あら、本気にしたの~」と答えたというのだ。つまり、小池氏の話はウソ。記者団はからかわれたのだった。

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