にわかに関係が急進展 中国が台湾に強く出られない理由

2008年7月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

 台湾の呉伯雄国民党主席が五月末に訪中、中国の胡錦濤共産党総書記と会談し「先易後難(易しいことから着手し、後から難しい課題に取り組む)」、すなわち「先経済・後政治」で交流を進めることで一致した。共産党中央の幹部は「当面は統一を含め政治議題を棚上げする。政治に踏み込めば台湾の馬英九総統はわが党が呑めない二つの要求を持ち出すからだ」と語る。 二つの要求とは、(1)一九八九年の天安門事件の再評価(2)両岸全人民で指導者を選出する民主投票。「いま全人民が民主投票したら共産党の下野は必至」と先の幹部が漏らすほど共産党の足腰は脆弱。馬総統の要求を呑まずともダメージが大きく、うかつに政治に踏み込めないのだ。

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