イタリア男の介護は若い外国人女性が“大活躍”

2008年7月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

 日本を上回るペースで社会の高齢化が進むイタリアで、「バダンティ(介護者)」と呼ばれる外国人ヘルパーの需要増加に歯止めがかからない。現在、二百六十万人の要介護老人の世話をするために二百万人近いバダンティがいると推定されるが、警察はその半数近くがルーマニアやクロアチアなど東欧諸国や旧ソ連、フィリピンをはじめとするアジア、ナイジェリアなどのアフリカ諸国からやってきた不法滞在者と見る。 イタリア政府は、二〇三〇年には八十歳以上の人口は五百万人になると予測しており、その介護には八百万人のバダンティが必要との見積もりもある。 バダンティのほとんどが若い女性で、七十歳代、八十歳代のイタリア人男性と結婚に至るケースも少なくない。わかっているだけで、過去三十年間に三万組のカップルが誕生しているという。イタリア人女性からは「バダンティがリッチな男を奪っていく」と反発する声もあがる。 現に、財産目的と判断され、男性の家族からの申し立てを受けた裁判所が結婚を無効と裁定するケースや、あるいはイタリア人の夫が死ぬや、故郷に残してきた「夫」の元にすぐさま遺産を持って帰るケースも頻繁に起きている。

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