子分の“増長”に苛立つ哀しき「政界の大物」

2008年7月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

「派中派を作るべきではない」 永田町のキングメーカー(?)森喜朗元首相が苛立っている。原因は、弟分である中川秀直元幹事長の動向だ。 森氏が最高顧問を務める町村派(旧森派)の派閥事務所はグランドプリンスホテル赤坂旧館一階にある。その上の階で、六月四日、「中川勉強会」と銘打った、町村派の政策委員会が開かれた。中川氏が先に出版した著書を派閥の所属議員で勉強するという趣旨だ。直前に開催が決まったにもかかわらず、派内の国会議員三十三人が出席し、代理出席も二十人にのぼった。出席者からは「中川代表を尊敬致します」「中川代表の考えを派閥の考えとすべきだ」など、派閥の代表世話人・中川氏への賛辞が相次ぎ、場はさながら“中川氏への忠誠を誓う会”とでもいうべき、異様な雰囲気に包まれた。 その翌日に開かれた町村派の定例総会。日ごろ発言しない森氏が、突然マイクを握り、「福田首相の足を引っぱるようなことをすべきではない」と苦言を呈した。著書で過去の女性問題にも触れ「禊をすませて次期総理候補に名乗りを上げた」と評される中川氏の目立った行動に釘を刺した形なのだが、派閥総会に出席していた議員たちの多くは「首相ではなく、自分の足を引っぱるなと言いたいのだ」「森氏のお家芸が始まった」と受け止めた。

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