介護事業者「十年目のうめき」が聞こえる

2008年7月号
カテゴリ: 経済政策・社会保障
エリア: 日本

またもや圧縮のターゲットにされそうな介護保険。利用者の怒りを買うことも必至だが、この役所には小手先の制度いじりしかできない。 後期高齢者医療制度の導入で、国民の厳しい批判を浴びる厚生労働省。年金保険料の納付記録漏れ問題が少しも進展しないうちに新たな問題を抱え込んだ格好だが、年末の二〇〇九年度予算編成に向け、同省の前には高齢者の怒りをさらに煽りそうな課題が立ちはだかっている。 〇九年度は介護報酬の改定時期に当たる。「高齢者を社会全体で支える」ことを理念とする介護保険は、初年度(二〇〇〇年度)に約三兆六千億円だったサービス費用が〇八年度の予算ベースで約七兆四千億円と、九年間で二倍以上に膨らんだ。社会保障費圧縮を財政再建の基軸と位置づける財務省は、来年度の介護報酬改定で大ナタを振るおうと手薬煉を引いている。

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