家電量販大手のヤマダ電機が二年以内に上海に進出する計画を打ち出した。日本の家電量販店の中国本土への進出は初めてで、注目が集まる。 中国の家電業界は、数年前まで最大手の国美電器と二位の蘇寧電器が中国全土の大都市をカバーし、他の電器店が華東地域など中国の一部をカバーしていた。ところが近年、家電業界の再編が起きている。国美は二〇〇六年に上海の永楽電器、〇七年に北京の大中電器など地域に根ざす家電量販店チェーンを次々に買収し、〇八年には山東省に基盤をもつ三聯商社への資本参加も果たした。国美とその傘下の家電量販店の店舗数は千三百店を超えており、蘇寧も今年末には八百店を構えることになる。業界三位を大きく離し、「二強」による寡占化が進んでいる。
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