今年も「骨太の方針」が打ち出される時期がやってきた。福田康夫内閣にとってはもちろん初めての「骨太」である。内閣の改革姿勢を測るバロメーターともいえ、その内容は国際的な日本の評価に直結し、株価の行方をも大きく左右する。 だが、残念ながら今年は「骨太」と呼べるほどの思い切った改革案は出てきそうにない。骨太に盛り込む改革案の原案を作る「改革のエンジン」だったはずの経済財政諮問会議は、福田首相のリーダーシップ欠如をいいことに、いまや霞が関官僚にすっかり牛耳られてしまった。小泉元首相が竹中平蔵担当大臣とともに、抵抗勢力を封じ込める場として活用した頃の面影はまったくない。
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