業績も脱・創業家も足踏み 佐川急便の切り札とは

2008年8月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 昨年、創業五十周年を迎えた佐川急便。二〇〇六年に持ち株会社のSGホールディングス(HD)を設立し、創業者・佐川清氏の息子、栗和田栄一氏が会長兼社長を務めている。お馴染みの飛脚マークのロゴを現代風の集配担当者に変え新たなスタートを切ったが、〇八年三月期の決算は、持ち株会社設立後初の減益。来年同期も、物流施設への投資や人員増、燃料費高騰などで減益となる見通しだ。 陸運会社で唯一、自前の航空貨物機を有するギャラクシーエアラインズを設立したが、赤字の責任をとって社長が辞任。宅配便に次ぐ新たな収益源が見出せず、グループ売上一兆円を目前に、足踏みが続いている。 中核子会社、佐川急便のトップでもある栗和田氏は、脱・創業家を目指し、佐川急便社長のイスを譲る腹だったが、後任が育っていない。同社の社外取締役にダイエー元社長の高木邦夫氏を迎えるなど“改革”を模索中だ。その切り札として持ち上がっているのがSGHDの株式上場。社内で準備が進んでいるという。たしかに公開会社になれば、創業家の色は薄れるが……。

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