リブニが狙うイスラエル史上二人目の「女性宰相」

執筆者:三井美奈 2008年8月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

[エルサレム発]ブロンドの短髪に緑の瞳が映える。服装は地味な色のパンツスーツ一辺倒で、記者会見場でセンス抜群のライス米国務長官と並ぶと、ダサい感じは否めない。だが、「堅苦しいのは苦手なの」と言い切る人柄が、イスラエル国民には「実直さの証明」と映るらしい。 ツィピ・リブニ外相(五〇)。イスラエルでいま、次期首相の筆頭候補として注目を浴びるオルメルト政権のナンバー2だ。今年九月に予定される第一与党カディマの党首選に向け、目下、党員人気は断トツで、ゴルダ・メイア(一九六九―七四年在任)に続く、同国二人目の女性宰相誕生の期待が高まっている。 人気の最大の理由は、「清潔感」にある。イスラエルは中東で唯一、議会制民主主義が機能している国だが、オルメルト首相が汚職疑惑で何度も聴取されるほど、腐敗が蔓延。大統領が強姦容疑で強制捜査を受けるなど、女性絡みの醜聞も多い。そんな中、リブニ外相は、九九年に国会議員に初当選して以来、スキャンダルとは無縁だ。広告会社経営の夫との間に十代の二人の息子がいるワーキングマザーで、趣味はドラム演奏という気さくさも手伝って、若者や女性から熱い支援を受ける。ライス長官との仲の良さは有名で、訪米中は長官の自宅に招かれたほどだ。

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