決定版「竹島に興奮する韓国」の研究

執筆者:黒田勝弘 2008年9月号
エリア: アジア

日本側が公式的立場を述べることすら認めないほどエスカレート。興奮しまくる韓国世論とどう付き合っていけばいいのか。[ソウル発]韓国は竹島(韓国名・独島)問題でなぜあんなに興奮するのか。あの興奮ぶりは尋常ではない。二十一世紀の現在、国際的にもあれは異例である。このナゾを考える前にいっておくが、われわれ日本のメディアは、この問題を取り上げる時は必ず「竹島(韓国名・独島)」と双方の島の名称を紹介するが、韓国のメディアではこういうことはしない。いつも「竹島」抜きである。 韓国は日本が相手となるとひたすら“ジコチュウ(自己中心)”で、自己主張に満ち溢れている。しかしひょっとして、国民感情を刺激する領土問題というのは、国際的にはこれが普通なのかもしれない。われわれ日本のメディアが、あまりに相手の立場への配慮をし過ぎているのかもしれないと、ふと思うほど、韓国は“ジコチュウ”が激しい。

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執筆者プロフィール
黒田勝弘(くろだかつひろ) 産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1941年生れ。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長兼論説委員を経て現職。2005年度には日本記者クラブ賞、菊池寛賞を受賞。在韓30年。日本を代表するコリア・ウォッチャーで、韓国マスコミにも登場し意見を述べている。『“日本離れ”できない韓国』(文春新書)、『ソウル発 これが韓国主義』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。
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