昔日の植民地インドがロンドンを“手中”にする日

2008年9月号
カテゴリ: 国際

 二〇一七年には、ロンドンの不動産の半分を所有しているのはインド人かもしれない――。 米印合弁の不動産会社、ジョーンズ・ラング・ラサール・メグラージュ(JLLM)がまとめた報告書は、今後十年でインド人がロンドンを中心とする英国の不動産に注ぎ込む金は総額百五十億ポンド(約三兆二千億円)にのぼるだろうと予測する。 英国の不動産デベロッパーの担当者も「アジアで中産階級が増加するにつれ、海外に投資先を求める人が増えている。とりわけ、将来英国に留学する子供のためにアパートを買う親や、頻繁に渡英するビジネスマンがホテル代わりに不動産を買っていく」と語る。 実際、英国で学ぶインド人学生の数は〇五年からの三年間で四倍の二万人に急増した。そんなインドの富裕層を呼び込むため、高級車を「おまけ」につけたり、数次査証の手配をしたり、下見のための飛行機代を肩代わりする不動産業者もいるという。大英帝国の時代とは、すっかり逆転の様相なのである。

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