みずほグループ「賞与格差」の怨嗟

執筆者:村山敦 2008年9月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

「自分達だけがいい目を見て、ざまあみろという感じだな」 写真週刊誌がみずほコーポレート銀行の斎藤宏頭取(六四)の不倫を報じた七月中旬、グループ会社のみずほ銀行の行内ではそう囁かれていた。 斎藤氏はテレビ局の報道記者との密会を撮られた日、社用車を使っていたため、そこから足がついた可能性がある。また、内部の限られた者にしかわからないスケジュールが洩れていた可能性も高い。いずれにせよ「内部告発説」が有力だが、艶聞自体もさることながら、それに対する行員の反応こそがこの巨大金融グループの病巣を表していた。 みずほフィナンシャルグループの従業員は四万五千人を超える。同名の持ち株会社(FG)の下に、大企業を顧客として投資銀行業務などを手がけるみずほコーポレート銀行(CB)と、中小企業や個人を担当するみずほ銀行(BK)などが連なる。 斎藤氏の艶聞が報じられる直前、みずほグループ内では六月二十日に支給された夏季賞与をめぐり、不満が渦巻いていた。原因は二〇〇六年度から導入された「インセンティブ・ボーナス(報奨金)」である。 みずほの行員のボーナスは「資格年齢給」、「個人評価A」、「個人評価B」、そして「報奨金」の四本立てで、とにかく業績を上げないと手取りが増えない仕組みだ。

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