ロシアが言うなら聞き捨てならない金正日総書記「影武者」説

2008年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア 朝鮮半島

 北朝鮮の金正日総書記は倒れたのか――世界の耳目が集まっている。本物は五年前に死に、今の総書記は影武者の可能性があるとするのは重村智計早稲田大学教授の説で、今回海外メディアでも報じられたが、ロシア情報機関も独自のルートから、金総書記は偽者ではないかと疑っている模様だ。 プーチン前大統領は二〇〇〇年から三年連続で金総書記と首脳会談を行なったが、〇二年を最後にその後は会っていない。これは、ロシア側が偽者との疑いを強めたためという。 プーチン氏は〇三年二月、金総書記の六十一歳の誕生日にロシア産の白馬三頭を贈り、贈呈式が平壌のロシア大使館で行なわれた。ロシア側はこの時、白馬が大好きな総書記がその場で乗るのではと考え鞍を付けていたが、総書記は全く関心を示さなかったという。「総書記は馬を軽くなでただけで、すぐ館内に入った。拍子抜けだった。その後、大使館の講堂で開かれた大使館員の子供たちの歌や踊りを長時間見ていた」と元ロシア外交官は語った。金総書記が、児童の出し物に長時間見入るのも不可思議だ。 当時のカルロフ駐平壌ロシア大使と金総書記は気が合い、総書記はしばしば大使を宴会に招いたが、総書記はウオツカなど強い酒を浴びるほど飲んだという。だが、一九九〇年代後半には、健康のため医師の勧めで飲酒はワインにとどめていると伝えられていた。

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