イスラエルが恐れる「親グルジア」への報復

2008年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア 中東

 イスラエルがグルジアに大量の兵器を売却していることは一般に知られているが、両国の関係はそれ以上に密接なようだ。 イスラエル有力紙ハーレツなどによれば、二〇〇〇年以来イスラエルのグルジア向け武器売却は二億ドルに上り、ロケット砲、無人偵察機などが含まれている。だが、イスラエルは単なる武器供与国にとどまらず、多数の軍人をも送り込んでいる。 グルジア治安部隊の顧問は二年前までイスラエル軍司令官だったガル・ヒルシュ氏(元准将)で、グルジア陸軍には最大で千人のイスラエル軍訓練教官が派遣されている。しかも、ケゼラシビリ国防相、ヤコバシビリ国務相などグルジア指導部にはユダヤ人が多く、かつてイスラエル国籍を持っていた者も多い。 同国務相は最近、イスラエル陸軍放送のインタビューに応じ「イスラエル軍の訓練のおかげでグルジア部隊はロシアの一個師団を壊滅させた」と語った。米国防総省筋は「テルアビブとトビリシの間には軍事枢軸が構築された」と述べている。 しかし、ロシアとグルジアの紛争激化を機にイスラエル首脳の間では、グルジアとの緊密な関係がロシアを刺激し、イスラエルと敵対するイランやシリアへのロシア製兵器輸出拡大といった形の報復を受けるのではとの懸念が広まっているという。

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