インド特産の黒胡椒畑が隠れ蓑 もうひとつの物騒な“特産品”

2008年10月号
カテゴリ: 国際

 インド最南西部ケララ州特産のテリチェリー黒胡椒は、希少種として欧米で高値で取引される。その黒胡椒畑に長年投資をしてきたのがサウジアラビアの石油長者らだが、この畑が実はインド学生イスラム運動(SIMI)の軍事訓練施設の隠れ蓑になっていることがわかった。 七月にインド西部グジャラート州アーメダバードで起きた連続爆破テロの捜査をしていたグジャラート州警察が、八月半ば、容疑者としてSIMIのメンバー十人を逮捕したところ、彼らがケララ州の黒胡椒畑で軍事訓練を受けていたと白状したことから発覚した。 インドの情報機関によると、施設はサウジアラビアから資金援助を受けているが、実際に運営しているのは武器や爆弾などを提供して軍事訓練を施すパキスタン軍の情報組織、三軍統合情報部(ISI)の関係者だという。インドとパキスタンが領有権争いを続けるカシミール地方に拠点を置くパキスタン寄りの武装組織も、爆弾製造のための原材料をケララ州に密かに運び込む手伝いをしていると見られる。 この他、イランなどが支援をしているという情報もあるようだ。 ケララ州は一九五〇年代からマルクス主義の左派共産党(CPI-M)をはじめ左翼政党が強いが、イスラム過激派の活動を取り締まる気配はない。

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