防衛省も刮目した中国の新・ミサイル駆逐艦

2008年11月号
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 北米 日本

 中国海軍が広東省広州の黄浦造船所で建造中の軍艦が、新型ミサイル駆逐艦である可能性が高いことがわかった。中国軍の動静を監視し分析を行なう英国の団体が運営するウェブサイトが指摘している。日本の防衛省も注目した情報だ。 サイトには密かに撮影されたとみられる写真も掲載されており、建造中の軍艦は、江凱II(西側での呼称はタイプ054A)の後継艦、江凱III(054B)となる可能性が高いという。 中国海軍は近年、太平洋での作戦能力向上を目指し、潜水艦発射弾道ミサイル搭載の原子力潜水艦と共に、極めてステルス性に優れ、対空、対潜能力の高いミサイル駆逐艦の建造、配備を進めている。この新型ミサイル駆逐艦の建造も、こうした近代化、拡大策の一環とみられる。 中国は排水量三千九百トンクラスで、相手レーダーに捕捉されにくいステルス性能を向上させたタイプ054Aを二隻、二〇〇五年二月と九月に相次いで就役させ、現在は東海艦隊に実戦配備している。このうち二番艦の温州(艦番号526)は、〇六年十二月二十一日に沖縄本島の北西約四百キロの東シナ海航行中に海上自衛隊のP3C哨戒機によって確認されている。 最新型となる054Bは、〇九年後半にも建造を終えて運転を開始するとみられ、タイプ054Aと比べて武器システムと探知機能でのバージョンアップが施されるものと分析されている。

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