サラ・ペイリン「支離滅裂」語録

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2008年11月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: 北米

試しに英語で発言録を読んでみたら、あなたは自分の英語力に絶望するだろう。でも、わからないのはあなたのせいじゃない。

[ワシントン発]ラメ入りの白いスーツにハイヒール、頭上に盛り上げた髪というおなじみのスタイルで、十月四日、激戦地のひとつコロラド州での集会に現れた共和党副大統領候補サラ・ペイリン・アラスカ州知事(四四)は、民主党の大統領候補バラク・オバマ上院議員は「テロリスト」と交流があると発言した。
 彼女が指していたのは、一九六〇年代から七〇年代にかけて、国防総省を含む複数の政府機関に爆弾を仕掛けたベトナム反戦組織「ウェザーマン・アンダーグラウンド」のメンバーだったビル・エイヤーズ(現在はイリノイ大学教授)とオバマが共に慈善団体の理事に名を連ねたことがある程度の話だ。
 だが、高校時代、バスケットボールのチームメイトから「サラ・バラクーダ(肉食の獰猛な魚)」と呼ばれたペイリンは戦う女だ。攻撃材料になるものは何でも使う。共和党全国大会での台詞がペイリンをよく表している。彼女はこう自問自答してみせた。「ホッケーママ(ホッケーをする子供につきそう母親)と闘犬の違いは何? 口紅だけよ」。
 共和党支持者は「ペイリン・パワー」の看板を掲げて声援を送った。
 だが、副大統領候補に指名されて一カ月あまり、各地を遊説し、テレビインタビューを受け、民主党の副大統領候補ジョゼフ・バイデン上院議員とテレビ討論をするうちに、ひとつの疑問が浮上している。「ペイリン・パワーは持続するのか」と。

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執筆者プロフィール
ルイーズ・ブランソン イギリス出身。英『サンデー・タイムズ』紙モスクワ支局長を経てフリーランスに。米『ワシントン・ポスト』紙元モスクワ支局長で夫のダスコ・ドーダー氏との共著に『ミハイル・ゴルバチョフ』『ミロシェビッチ――暴君のポートレイト』がある。
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