民主党“別働隊”ネットルーツの反射神経

執筆者:松尾理也 2008年11月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

[ロサンゼルス発]「だれが、どのように大統領を決めるか。それは政治のプロやメディアではない。われわれが決める」 八月末、民主党全国大会が開かれたコロラド州デンバー。ブロガーたちの拠点としてダウンタウンに設置された二階建ての「ビッグテント」で、米最大のアクセス数を誇る政治ブログ「デイリーKOS」代表、マルコス・モーリツァス氏(三七)は自信に満ちあふれた表情で語った。 ワシントンの世論調査会社ピュー・リサーチセンターによれば、今回の大統領選で何らかの政治活動(情報の入手や共有、集会への参加など)に関わった人の四六%がインターネット経由だった。大統領選をネット抜きで語ることはできない所以だ。「ビッグテント」はもともと、さまざまな理念、利害の大集合を意味する政治用語だ。スポンサーは、グーグルなどIT(情報技術)企業大手。百ドル払えば、無線LAN完備、無料の食事やビール、マッサージサービスまであるスペースを自由に使える。三千人の応募者から選ばれた五百人のブロガーがひしめきあうさまは、さながらネット時代の梁山泊を思わせる。ビッグテントの利用には登録が必要。入り口には受付があり、取材に訪れた私のような部外者はIDカードをもらった上で、どんな記事を書こうと思っているのか説明しなければならない。すると、スタッフがようやく中に「エスコート(!)」してくれる。

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