民族系自動車メーカー早くも「ガス欠」か

2008年11月号
エリア: 中国・台湾

 中国の民族系自動車メーカーが苦境に立たされている。中国の自動車市場が年間二〇%以上のペースで拡大するのに歩調を合わせ、急速に売り上げを伸ばしてきたが、中国経済の減速や原油高で販売が頭打ちになった影響をもろに受けている。中国には百社以上の自動車メーカーが乱立するが、技術力に劣る民族系メーカーの淘汰は不可避という見方が広がっている。 中国の乗用車市場は、中国ブランドの民族系、トヨタ自動車など日系、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)など欧米系がシェアをほぼ三分する。 民族系は二〇〇〇年ごろから自動車生産に相次いで乗り出した。奇瑞汽車、吉利汽車、重慶力帆などが代表的な企業だ。安さが武器で、日本円にして五十万円程度から購入できる。高額な日本車や欧米車に手が出ないような消費者をターゲットに売りまくった。ただ、技術力がないため、エンジンなどの部品を外資系部品メーカーなどから購入して組み立て、自社ブランドで販売する仕組みだ。トラックの車台に日本車のデザインを模倣したボディーを載せた乗用車も堂々と売られている。ちなみに、重慶力帆はホンダの商標を模倣した「HONGDA」の名前で二輪車を販売していた企業で、その後、自動車にも進出した。

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