野放しの「成功報酬制」こそがリスクの源だ

執筆者:山崎元 2008年12月号
エリア: 北米

投資銀行ビジネスはなぜ暴走・破綻したのか。大きな原因の一つに、過剰な「リスクテイク」に駆りたてる報酬制度があるのは間違いない。 米国に「投資銀行」と呼ばれるカテゴリーで、大規模な会社はなくなってしまった。 何が「投資銀行」なのかは必ずしも明確でないが、法人顧客を相手とする大手の証券会社で、自己勘定での投資を積極的に行なう業態の金融機関だと考えておこう。制度的には証券会社であって、預金の受け入れ、決済といった、通常の銀行業務は行なわない。 投資銀行のビジネスは多様だ。株式、債券等の証券の引き受け・販売と自己勘定でのトレーディング、デリバティブのトレーディングと対顧客ビジネス、さらには法人向けの証券ブローカレージ(売買仲介)業務、M&A(企業の合併・買収)の仲介、自己勘定での投資などがある。

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