経済の頭で考えたこと
経済の頭で考えたこと(10)

米オバマ政権の財務長官に課される難題

田中直毅
執筆者:田中直毅 2008年12月号
エリア: 北米

 ブッシュ大統領のもとで政治的にも経済的にも大きな亀裂の入った米国。その「チェンジ(改革)」を委ねられたバラク・オバマ次期米国大統領の第一期(二〇〇九―一三年)を占ってみよう。フーバー大統領から一九三三年に大統領職を奪い取ったフランクリン・ルーズベルトの時代と対比されるほどの転機を迎えた米国なるがゆえに――オバマだからではなく、米国であるがゆえに、先行き予想されるシナリオは全世界を巻き込むものにならざるをえない。日本は米国に次ぐ経済規模を今日までとにもかくにも維持してきたのだから、米国の行方に深い関心を払わざるをえないのは当然だ。

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執筆者プロフィール
田中直毅 国際公共政策研究センター理事長。1945年生れ。国民経済研究協会主任研究員を経て、84年より本格的に評論活動を始める。専門は国際政治・経済。2007年4月から現職。政府審議会委員を多数歴任。著書に『最後の十年 日本経済の構想』(日本経済新聞社)、『マネーが止まった』(講談社)などがある。
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