景気後退の波がインドにも及んできた。代表的な株価指数であるSENSEXは今年一月の二万ポイント超えを最後に下落に転じ、十月には一時九千ポイントを割り込んだ。通貨ルピーも一ドル=四〇ルピー割れの高騰から一転、最近では一ドル=五〇ルピーを超えるほどだ。 こうした景気後退局面で、インドと米欧との経済面での結びつきの深さがいっそう目立っている。金融の世界的大手、米シティグループは十一月、バンガロールに持っていた事務業務受託子会社を五億ドルで売却することを決めた。この子会社は引き続きシティからの業務受託を続けるという。
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