未踏の危機領域に突入したアメリカを日本が追いかける

執筆者:小田博利 2009年1月号
エリア: 北米 日本

ナスダック元会長が逮捕され、「墓場のダンサー」も躓いた。「百年に一度の津波」は想像以上の威力を見せる。米国はニューリーダーに最後の望みを託すのみ。日本では政治と経済の下振れがとどまるところを知らない。 クリスマスの飾り付けが街を彩る師走の米国で発覚した詐欺話は、二〇〇八年のウォール街を象徴する。ナスダックのバーナード・マドフ元会長が十二月十一日に、詐欺の疑いで米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。ねずみ講の手口で投資家から資金を集め、約五百億ドルの損害を与えた容疑だ。野村ホールディングスや英HSBC、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、マン・グループなど錚々たる金融機関が被害者リストに名を連ねている。株価だけでなくウォール街のモラルも暴落していた。

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