パキスタンの通貨下落に米ドル札密輸が絡んでいた

2009年1月号
カテゴリ: 国際

 アフガニスタンとパキスタンの両替業者が、一日あたり四百万―五百万ドル(約四億―五億円)もの米ドルをパキスタンからアフガニスタンに密輸しており、そのために米ドルに対するパキスタンルピーの価値が大きく下がっていることが、パキスタン中央銀行のアクタール総裁がマリク内相にあてた手紙で明らかになった。パキスタンの『ニューズ』紙が報じた。 同紙によると、パキスタンのペシャワールがドル調達の拠点となっており、アフガニスタンに密輸された米ドルは、さらに中東ドバイに運ばれてUAE(アラブ首長国連邦)の通貨ディルハムに交換されたり、貿易代金の決済のために中国に電信送金されているという。こうしたプロセスで、両替業者は公定と闇レートの差を利用して大儲けできる。 アフガニスタンといえば麻薬の密輸出で悪名高いが、現在では、ドル密輸など麻薬以外に手を染めるマフィアの方が多い。もちろん両者には接点があり、「ドルの儲け」が麻薬ビジネスにも流れる。 パキスタンの連邦捜査局(FIA)は大手カナニ&カリアを含む複数の両替業者を摘発したが、ドルの不法持ち出しは後を絶たない。

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