中国“官製ファンド”がいよいよ日本上陸

2009年1月号
エリア: 中国・台湾

 中国の政府系投資ファンド中国投資有限責任公司(CIC)が、日本への投資に向けて動き始めた。すでに日本の株式市場の調査を終え、早ければ二〇〇八年内にも投資を開始する予定だという。 CICは、〇七年秋の設立当初から世界の主要株式市場での資金運用を想定しており、日本も候補の一つであった。この時期に投資を始めるのは、金融危機で欧米への投資が難しくなっているためだ。 CICの楼継偉会長は〇八年十二月三日、香港で開催された国際フォーラムで、「これ以上、欧米の金融機関へ投資する勇気はない。この先もどんな問題が噴出するか分からない」と述べた上、米国政府の金融危機対策については「信頼できない」と不信感を露にした。CICはこれまで、米国の大手投資会社ブラックストーン・グループと米証券大手モルガン・スタンレーに計八十億ドルを出資したが、両社への投資は十二月時点で六十億ドルの評価損が発生している。これ以外にも、欧米の投資ファンドへの投資額は数百億ドル規模にのぼるとみられ、破綻した米証券リーマン・ブラザーズの債権を大量に保有していたために巨額の損失を出した投資先もある。また、CICが出資した中国の政策銀行である国家開発銀行も英金融大手バークレイズへの出資で評価損が発生している。

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