えげつなさなら中国が上? ロシア“原産”兵器を「転売」

2009年2月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア 中国・台湾

 ロシアは武器商売でも渋い顔だ。二〇〇八年の武器輸出額は八十億ドルを超え、ソ連崩壊後最高を記録する見通し。だが、景気のいい数字とは裏腹に、最近では得意先の多いアフリカ市場で中国の追い上げを受け、ロシア製兵器の“人気”には退潮ムードも兆している。 中国はロシアからの移転で得た技術を基礎に武器を製造、欧米製兵器より安いロシア製を凌ぐ安価で売り込む。また、アフリカの産油国の心変わりには、支払いにドルやユーロを要求するロシアより、原油とのバーター決済をもちかける中国の方が魅力的という理由もある。 ロシアが特に神経を尖らせるのは戦闘機。ロシアはスホイ27のライセンス生産を中国に認めているが、第三国への輸出は禁止している。ところが中国は、自国生産のスホイ27(殲11)に中国製エンジンを搭載したタイプを、アフリカ市場に売り込もうと躍起だ。 エジプトはロシア製兵器の大口輸入国だったが、アフターサービスの悪さへの不満から、中国製に乗り換え始めた。アルジェリアでも昨年、「不良品」のミグ29の返品騒ぎがあった。兵器輸出の先行き頭打ち傾向は原油価格下落とともにロシアに暗い影を投げかける。中国に対するロシアの怒りは募るばかりだ。

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