銀行が装置の導入を始め、これから有卦に入るはずだったのに、思わぬトラブルが“頭上”から……。「これでATMを使った振り込め詐欺を防げる」と喜んでいるのは地銀大手の千葉銀行だ。暮れの十二月十日、本店と県内数支店のATM(現金自動預払機)コーナーに携帯電話を使えなくする抑止装置が設置された。ATMの二メートル以内に近づくと、突然、携帯電話が不通になってしまうという装置で、振り込め詐欺犯が利用していた携帯電話による振込先の指示ができなくなるのである。米田壯警察庁刑事局長と五十嵐邦雄千葉県警本部長も千葉銀行本店にあるATMコーナーを視察。その能力に期待を込めた。
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