原油価格下落に乗じ“溜めまくる”中国

2009年2月号
エリア: 中国・台湾

 昨年夏以降の原油価格の下落を受け、中国が石油戦略備蓄の拡大を急いでいる。 中国の石油業界関係者によると、青島の戦略石油備蓄基地には、昨年十一月だけで百万トンの原油が注入されたという。同月の中国の原油輸入量は千三百三十六万トンで、その一割近くが備蓄に回った計算だ。この関係者はさらに「十二月もこれ以上の備蓄が行なわれた。一月も同様のペースが続く計画だ」と明かす。 中国が備蓄を急いでいるのは、今回の下落局面を「千載一遇の好機」と受け止めているためだ。中国はもともと世界有数の産油国でもあり、一九九二年までは石油の純輸出国だった。しかし、急速な経済発展による石油消費量の急増で、わずか十数年の間に石油自給率は約五〇%にまで落ち込んでしまった。生産量も伸びてはいるものの、消費の伸びには遠く及ばないため、自給率は今後も下がり続ける見通しだ。

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