海自ソマリア沖派遣がもたらす二つの「歴史的和解」

2009年3月号
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: アフリカ 日本

 東アフリカのソマリア沖で多発する海賊への対策として、海上自衛隊が三月中旬にも派遣される。この派遣をきっかけに、日本で二つの歴史的な和解が実現しそうなのだという。 ひとつは海自と日本船主協会の関係修復だ。太平洋戦争で旧日本軍に徴用された民間船舶は約二千五百隻が撃沈され、戦没船員は六万人に上った。海軍兵員の死亡や負傷による損耗率一六%と比べて、民間船舶の船員損耗率は実に四三%。日本の民間輸送船団への攻撃戦術をとった米海軍に対し、旧日本海軍は軍の艦船を優先、軍物資を運ぶ民間船団の護衛は皆無に等しかった。海自幹部は「これが日本船主協会と『旧海軍の末裔』を自任する海自との関係がぎくしゃくする原因になった」と話す。

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