サルコジ“豹変”の筋書きをつくった男アンリ・ゲノ

国末憲人
執筆者:国末憲人 2009年3月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: ヨーロッパ

「新自由主義」の信奉者だったはずが、金融危機で経済への積極介入を進め、救世主を演じる。その陰にはゲノという脚本家がいた。[パリ発]フランス東部の人口二万人足らずの街ブズールは、もし郊外にPSAプジョー・シトロエンの工場がなかったら、寂れた地方都市に過ぎないだろう。四十三ヘクタールあまりの敷地に五十近い建物が並ぶその工場は、地元オートソーヌ県最大となる約四千人の雇用を抱え、地域経済を牽引している。 一月十五日、サルコジ大統領が財務相や産業担当相を従え、この工場を訪れた。従業員を前に、大統領は自動車産業強化策について一席ぶった。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員を経て、現在はGLOBE編集長、青山学院大学仏文科非常勤講師。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など。
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