相変わらず「進軍のラッパを吹き鳴らす」のが好きな北朝鮮。オバマ政権に対し「ミサイル」で脅すのか関心を引くのか、その狙いは――。 三月八日、北朝鮮で最高人民会議の代議員選挙(第十二期)が行なわれる。選挙権は数え年十七歳以上の者に与えられているが、選挙区ごとの立候補者は一人で、住民は賛成投票を要求される。いわゆる民主的な選挙ではない。 実は、代議員の任期は昨年九月に切れている。おそらくは八月に選挙をしようとしたが、金正日総書記の病変で実施できなかったのであろう。今回注目されるのは、代議員の世代交代がどれほど行なわれ、最高人民会議での「国家の最高職責」である国防委員長の選出と国防委員会を構成するメンバーがどうなるかだ。
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