中国沿岸部にまたも出回る台湾黒社会謹製のある偽物

2009年4月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: 中国・台湾

 いくら“偽物天国”の中国でも、こればかりは看過できない。沿岸部の大都市を中心に、百人民元札(百元=約千四百円)の偽札がかなりの数出回っているのだ。上海市公安局の劉凱・副局長によると、二〇〇八年から今年初めにかけて同市内で摘発された偽札事件は三十九件で検挙者は六十六人。押収した偽札はその額面で計算すると二百九十八万一千八百元分に及んだ。 赤色で毛沢東像が印刷されていることから「赤い毛沢東」などと呼ばれる百元札は、以前から偽札の存在が指摘されてきた。ただ、最近の偽札は「これまでの謄写版印刷、写真製版でなく、電子分色製版を使って作られており、一般の人にはなかなか見破りにくいものになった」(劉副局長)精巧なもの。 偽札の使用方法についても、これまでは買い物の支払い代金の中に潜り込ませたり、判別する能力のない老人に交換を求めたりしていたが、最近はインターネットの闇サイトで「偽札である」と宣言して“販売”したり、自動販売機で使用するケースが目立っているという。 最近出回っている偽札は札番号が「HD90」で始まるのが特徴で、偽札発見器もクリアしてしまうほどの出来栄えといわれる。一時、広東、福建、浙江の各省でもかなり流通したため、金融機関や商店などは戦々恐々としていた。

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