バリ島爆弾テロの主犯 インドネシア移送説の波紋

2009年4月号
カテゴリ: 国際

 オバマ政権誕生でキューバのグアンタナモ米軍基地にあるテロ容疑者収容施設の閉鎖が決まったが、ある収容者の扱いに注目が集まっている。二〇〇二年のバリ島テロなど、インドネシアで起きた一連の爆弾テロの首謀者の一人とされるハンバリ容疑者が、グアンタナモからインドネシアに移送され、同国内で司法手続きが進められる可能性が高まってきたからだ。 インドネシア治安機関関係者は、ブッシュ前政権時代には拒否されていたハンバリ容疑者に対する直接の取り調べを、オバマ政権誕生後、すでにグアンタナモで実施。容疑者自身が「インドネシアで司法の裁きを受けたい」と希望していることをこのほど明らかにした。このため、今後米政府と身柄移送に関する協議を行ない、インドネシア国内で裁判にかけることが現実味を帯びてきたのだという。 ハンバリ容疑者は、国際テロ組織アル・カエダと関連があるとされる東南アジアのイスラム系テロ組織「ジェマー・イスラミア(JI)」の幹部で、バリ島テロのほか二〇〇〇年のキリスト教教会連続爆破事件などテロ事件への関与が指摘されながらも逃亡していた。 〇三年に潜伏中のタイで米情報機関が身柄を拘束。インドネシア治安当局が再三、身柄引き渡しを要求したにもかかわらず、米政府はグアンタナモに移送し、未決囚として勾留を続けていた。

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