いま静かに進む中台関係の大転換

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2009年4月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: 中国・台湾

異なる未来を夢見ながらも、いま、チークダンスを踊り始めた中国と台湾。その接近度は、まず五月に測られる。[台北発]冬の北京はマイナス十度を下回る日も多い。南の台北とは温度差が二十度はある。そんな北京と台北をおよそ三時間で結ぶ中台直航便に乗って、今年一月末の旧正月が終わった頃に、北京を内密に訪れた台湾の与党国民党の幹部がいた。 この直航便は中台関係の改善で昨年から就航。名目上はチャーター便だがすでに北京、上海など各都市と台北の間を週に百本以上が飛び、予約なしの搭乗も可能な事実上の定期便だ。かつては台湾から北京に行こうとすれば、香港や韓国、日本を経由する一日がかりの旅だった。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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