米のハッカー対策「仮想敵」はあの国

2009年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾 北米

 米オバマ政権は、ハッカーやサイバー攻撃から国内のコンピューター・システムを守るために「サイバー・コマンド」という新たな軍の組織を創設することを計画している。 ワシントンの国防総省当局筋によれば、この組織は米戦略軍の一部に組み込まれ、司令官には中将クラスが充てられるとみられる。早ければ年内にも発足するという。 オバマ大統領は当初からサイバー・セキュリティ対策に力を入れる方針を表明していたが、「サイバー・コマンド」創設への動きを強める直接のきっかけとなる事件が起こったのは今年三月末。国防総省のコンピューターにハッカーが侵入し、次世代高性能戦闘機F35の設計や電子システムの情報がコピーされたのだという。 国防総省当局筋は「こうした情報が敵国に渡れば、F35に対する防衛体制が容易に構築されてしまう」と述べるとともに、国防総省を狙うハッカーのほとんどが中国からのものだと指摘している。 ワシントンの消息筋によれば、「サイバー・コマンド」創設をめぐってはゲーツ国防長官が積極的推進派で、クリントン政権時代以来“親中派”のクリントン国務長官らは慎重な姿勢を崩していないという。

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